「卒FITで売電価格が急落してしまう」
「11年目以降も売電したほうが良いの?」
「卒FIT後の良い方法を知りたい!」
2022年度は卒FITをむかえる人が約34万件いますが、多くの人が卒FIT後にどのようにしたら良いのか悩んでいます。
「売電を続けても安い価格でしか売れない」・「高く買い取ってくれる電力会社を探すのは大変」など悩みはさまざまです。
私の周りにいた「卒FIT後にどうしたらよいか悩んでいる人」へ、この方法を伝えたところとても感謝されました。
そこで今回、多くの卒FIT後に悩む人に向けて一つの解決方法をまとめた記事を作成しました。
全員に当てはまる話ではありませんが、多くの人が役に立つはずです!
この記事を読めば、卒FIT後にするべき対策方法が分かり、11年目以降も快適に太陽光ライフが行えます。
今後、卒FITをむかえる人には有益な内容なのでさいごまでお付き合いください。
結論として、卒FITの人は家庭用蓄電池を導入して自家消費へシフトすることがオススメです。
とーや
節約ブロガー | 太陽光で生活中 | 中京圏在住
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卒FIT後は売電価格が8割下がる
2009年度よりスタートした太陽光発電などの固定価格買取制度は10年で終了し11年目以降は買取価格が大きく下がってしまいます。
2022年度は34万件の卒FITをむかえる人がいますが、多くの人は太陽光で発電した余剰電気の扱いに悩んでいます。
2019年度より卒FITをむかえた人が増え、2022年度末には134万件になります。
多くの人は売電を続けるしかないと思っている
卒FITをむかえた人の中には、今まで通り余剰電気は電力会社に買い取ってもらうしかないと考えている人もいますが売電しない選択もできます。
たしかに今まで通り大手電力会社に売電したほうが手間なども少なくなるため選択する人も少なくありません。
売電をしても価格は大きく下がる
11年目以降も今まで通り大手電力会社へ売電する場合の売電価格は大きく下がります。
下記は2022年時点の大手電力10社の買取価格です。
地域/電力会社名 | 買取価格(円/kWh) |
---|---|
北海道電力 | 8円 |
東北電力 | 9円 |
東京電力 | 8.5円 |
中部電力 | 8円 |
北陸電力 | 8円 |
関西電力 | 8円 |
中国電力 | 7.15円 |
四国電力 | 7円 |
九州電力 | 7円 |
沖縄電力 | 7.5円 |
各電力会社によって違いはありますが、7~9円/kWhと10年間と比べ約8割下がります。
自分で高く買い取ってくれる電力会社を探すこともできる
大手電力10社以外の新電力会社も余剰電気を買い取ってくれますが、価格については大幅アップは期待できません。
買取可能な新電力会社を自分で探して契約できます。
売電を続けても収益は大きく下がる
11年目以降も売電を続けていても売電収益は大きく下がります。※約8割減
固定価格買取期間中は、自然エネルギーの普及のため割高な価格で買い取ってもらっていましたが11年目以降は制度の恩恵は受けれなくなります。
卒FITをむかえる人の中には、売電価格の安さに悩む人が多くいます。
売電価格よりも買電価格が高い
11年目以降は、売電価格よりも電力会社から電気を買う買電価格が高くなります。
太陽光で発電した余剰電気を売電しても、夜間や早朝は電力会社から電気を買う必要があります。※日が沈んだ時間帯は太陽光発電できないため
10年間は電気を買う価格よりも売る単価が高かったため、でんきるだけ昼間は電気を使わずに多く売るという家庭が多かったです。
売電価格は7~9円が相場
11年目以降は、大手電力会社は7~9円で買い取ってくれます。
しかし、7円で余剰電気を売っても電気を7円以上で買っては差額分の損が積み重なります。
卒FITの人はこれまで同じように売電しては損する可能性が高くなります。
電気を買う価格は高くなっている
円安や世界情勢の影響でエネルギー価格が高騰し、電気料金も高くなっています。
電力会社から電気を買う価格の平均を25円/kWhとすると、7円で余剰電気を売って夜間や早朝に25円で電気を買うことになります。
電気料金は値上がりを続けており今後も高くなることが予想されます。売電を続ければさらに損が広がる可能性が高まります。
エネルギー価格の影響は燃料費調整額に反映されますが、上限価格を撤廃する電力会社が増えており今後ますます電気料金が高くなる可能性があります。
ちなみに、燃料費調整額は電力会社によってちがいます。
売れば売るだけ損をする
卒FIT後は売電価格が大きく下がり、買電価格よりも安いため「売れば売るだけ損」してしまいます。
太陽光発電の余剰電気を7円で売電し、25円で電気を買電した場合、18円/kWhの赤字です。
売れば売るだけ損をする現象は特定の人だけの話ではなく、卒FITの全員にいえることです。
売電と買電の価格差については、詳しく解説した記事を確認してください。
太陽光パネルだけでは余った電気を有効活用できない
太陽光で発電した電気を使いきれる人はとても少なく余剰電気として売電することが一般的でした。
しかし、卒FITや電気料金の高騰で余らせず使い切ることを考える人が増えていますが、太陽光パネルだけでは難しい現実があります。
太陽光パネルは電気を作る設備なので、電気を貯める設備が必要になります。
太陽光での発電は日中のみ
太陽光によって発電できるのは、日が昇っている日中に限られます。
早朝や夜間~深夜は太陽が沈んでいるため太陽光パネルが設置されていても発電は行えません。
悪天候の日なども発電効率が下がります。
太陽光発電はその場で使うしかない
太陽光によって発電した電気は発電したタイミングで使用することが一般的です。
太陽パネルには電気を保持する機能は無く、発電タイミングで使用できない電気は余剰電気となります。
太陽光発電が盛んな日中に在宅などで電気を使える環境だあれば良いですが、不在にしていることが多く日中に発電する電気の多くは余っています。
夜間・早朝は電力会社から高い電気を買わなくてはいけない
日が沈んでいる夜間や早朝は太陽光による発電が行えないので電気が不足します。不足する電気は電力会社から買うことでまかないます。
固定価格買取期間中は、太陽光発電によって余った電気を高い価格(40円台)で売電し夜間・早朝に割安な電気(25円)をしていました。
高く売電できるので日中の電気使用量を減らして売電量を多くしていました。
しかし、卒FIT後は売れば売るだけ損をするため売電からの自家消費への切り替えを考える人が多くいます。
太陽光発電に家庭用蓄電池をプラスして自家消費へ
卒FIT後は、売電から自家消費へ切り替えたほうが得と考える人が多くいます。
しかし、太陽光パネルだけでは自家消費率を上げることは難しいため「家庭用蓄電池」を検討する人が増えています。
自家消費率の向上には家庭用蓄電池が不可欠です!
太陽光発電で余った電気を蓄電池に貯める
家庭用蓄電池を設置することで、太陽光で発電し余った電気を蓄電池に貯めることができます。
家庭用蓄電池は機種によって容量が違うため、あなたの環境に合わせてシミュレーションを行い決定することをオススメします。
蓄電池に電気を貯めることができるので日中に外出が多い家庭でも余剰電気を有効活用できます。
蓄電池に貯めた電気を夜間・早朝に使用できる
日中の余った電気を蓄電池に貯め、太陽光による発電が行えない夜間や早朝に使用します。
夜間・早朝の電気使用量によって蓄電容量などを決定することで余剰電気を最大限活用できます。
蓄電池の導入によって太陽光で発電した電気の消費バランスを均等にできます。
買電量が減り電気代が削減できる
日中に貯めた電気を夜間・早朝に使用することで、電気を買う量を減らすことができます。
電気料金が高騰しているため買電量を減らせばその分おトクになります。
売電収入は減りますが、それ以上に電気料金が削減できるので賢い選択です。
停電などの非常用電源としても利用できる
家庭用蓄電池があれば停電などの非常用電源としても利用できます。
昨今、台風や災害などにより停電が長期化する事例が増えています。
家庭用蓄電池があれば停電でも電気が確保できるので安心です。
蓄電池は経済的なメリットだけでなく、停電時の備えとしても効果を発揮します。
多くのメリットより蓄電池を導入する人が増えています。
家庭用蓄電池がオススメできない人
卒FITをむかえる人に家庭用蓄電池は特にオススメですが、中には蓄電池の導入をオススメできない人もいます。
上記以外の人には家庭用蓄電池の導入がオススメ!
【NG】数年後に住宅を手放すことが決まっている人
数年以内に住宅を取り壊したり売却する予定がある人には蓄電池の導入はオススメできません。
家庭用蓄電池は100~200万円の初期費用が必要で7~8年の運用で初期費用以上のメリットが得られます。
早期に住居環境が変わる場合は初期費用を回収できない可能性があるので慎重に検討してください。
【NG】電気をあまり使わない人
電気の使用量が少ない家庭には家庭用蓄電池の導入はオススメできません。
子ども巣立って夫婦2人暮らしなどは電気使用量が少ないため蓄電池に電気を貯めても使いきれない可能性があります。
使いきれない電気は安い価格で売電せざるを得ないのでトータルの効果が下がってしまいます。
電気使用量が少ない場合は、蓄電池の初期費用以上のメリットを得られない可能性があるため注意してください。
逆に、上記以外の人には家庭用蓄電池はオススメです。
家庭用蓄電池の導入は正しく検討しよう
家庭用蓄電池は卒FITをむかえる人には特にオススメですが、導入時はしっかりと比較・検討しましょう。
蓄電池は性能によって100~200万円の初期費用が必要で、あなたに最適な蓄電池を選択しなければいけません。
蓄電池選びで失敗してしまうと費用対効果が低下してしまいます。
家庭用蓄電池のサブスクはオススメできない
家庭用蓄電池の導入は「購入する or サブスク契約」と大きく2種類あります。
サブスク契約は「初期費用が不要」というメリットがありますが、「途中解約できない」などのデメリットもあります。
卒FITの人はサブスクで蓄電池を導入するより、購入するほうがオススメです。
蓄電池のサブスクについて詳しく知りたい方は詳細記事をご確認ください。
家庭用蓄電池は種類が多く比較が大変
蓄電池は性能によって多くの種類があるため、あなたに最適な蓄電池を探すことに手間と労力が必要です。
あなたに合っていない蓄電池を選ぶと費用対効果が低くなってしまいます。
できる限り多くの蓄電池を比較し、あなたの生活スタイルに合うかシミュレーションすることが大切です。
設置業者選びが一番重要
蓄電池は購入してすぐに使用できるわけではありません。
蓄電池を据え付けたり太陽光パネルと接続したり宅内の配線を調整したりと必ず設置工事が必要です。
設置業者によって工事費用が大きく異なることもあるため注意しましょう。
できる限り優良な設置業者を見つけて依頼することでトラブルを防ぐことができます。
家庭用蓄電池は専門業者へ相談しよう
あなたに合う蓄電池を選んだり優良な設置業者を探したり、蓄電池の導入は手間と労力がかかります。
失敗せずに蓄電池を導入したい場合は、専門業者に相談することがオススメです。
蓄電池の専門業者ならあなたの生活スタイルに合う蓄電池を提案してくれ、地域の優良業者も紹介してくれます。
蓄電池について一から調べなくても詳しく説明してくれ時間や労力が大きく短縮できます。
蓄電池の専門業者としてグリエネがオススメです。
グリエネは、全国の優良業者とのみ提携しており1回の問い合わせで複数業者の見積もりが取得できます。
利用者の満足度が高いサービスなので蓄電池を検討している方にはオススメです。
まとめ:卒FIT後は自家消費がおトク!
卒FITをむかえた人は電力会社へ売電するよりも自家消費へ切り替えたほうがお得です。
売電価格は大きく下がり売れば売るだけ損をする状況です。
太陽光で発電した電気で自家消費率を高めるには家庭用蓄電池の導入が不可欠で、失敗しない蓄電池選びには専門業者の協力が必要です。
蓄電池について相談するならグリエネがオススメで、あなたに合った蓄電池と優良業者を提案してくれます。
利用者の満足度が高いサービスなので蓄電池を検討している方にはオススメです。