「節水トイレはなぜ詰まりやすい?」
「節水トイレを詰まりにくくする方法は?」
「節水トイレのメリットは?」
この記事では節水トイレに関する悩みを解消していきます。
節約のために節水トイレにしたのに節約以外のトラブルが発生しては節水トイレにしたことを後悔してしまいます。
- 節水トイレの詰まりの原因が分かる!
- 節水トイレを詰まりにくくする方法が分かる!
- 節水トイレ以外の節約方法が分かる!
節水トイレの詰まりに悩んでいる方、節水トイレにしようか悩んでいる方には特にオススメですので最後までお付き合いください。
浄化槽を利用している人は、こちらのサイトが参考になります。ご覧ください。
とーや
節約ブロガー|中京圏在住|5人家族の主|
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私は「節約が好き」な節約人間ではなく、毎月同じ生活なら少しでも得なほうが良い!という考えからさまざまな節約法に関心をもってチャレンジしています。
節水トイレが詰まりやすい原因
節水トイレには詰まりやすい原因がありますが、節水トイレを使っていれば必ず詰まるというわけでもありませんが、その差はなんでしょうか?
節水トイレを使えば詰まるのではなく、原因は「節水トイレの構造」と「使い方」にあります!
2つの観点から詰まる原因と詰まりにくい使い方を紹介します。
詰まりやすい原因|使用水量が少ない
節水トイレは標準タイプのトイレと比べ少ない使用水量でも流せるように設計されていますが、使用水量が少ないことが詰まりやすい原因に一つです。
水量が少ないから「必ず詰まる」のではなく「詰まりやすくなってしまう」という点に注意してください。
- 流す汚物の量が多すぎる
- トイレットペーパーを使いすぎている
節水トイレの設計時の想定よりも流す量が多いと詰まりやすくなってしまいます。
詰まりやすい原因|水圧が低い(必要な水圧が確保できていない)
節水トイレは使用水量を少なくするためにさまざまな工夫が加えられていますが、大前提に一定以上の水圧が確保できていることがあげられますが、設置場所によっては十分な水圧が確保できない場合がでてきます。
- 戸建て住宅の2F・3Fに設置する場合
- 築年数が古い住居の場合
水圧が低い場合、流れる水に勢いがつかず汚物が流れきらなくなるため水圧は重要ですが、特にトイレ本体と給水管が直結したタイプは水圧を気にする必要があります。
事前に水圧テストを行えば節水トイレに十分な水圧を確保できているかが確認できます!
詰まりやすい原因|排水管の構造に問題がある
汚物はトイレ便器から流れ出れば良いだけではなく、トイレ便器から約10m先の下水管まで流さなければいけません。当然下水管までの距離は10mと決まっておらずトイレ設置場所によって増減します。
きちんと流れなければ悪臭や逆流の原因になります!
節水トイレを設置する場所の排管構造が節水トイレ設置に適さない場合は、節水トイレの設置は諦めたほうが良いです。
諦めたほうが良い理由は、節水トイレに適した排管構造にする場合は工事が必要で工事費用が10万円以上かかります。節水トイレで水道代を節約できたとしても工事費用を回収するまでに数年かかります。
節水トイレに適していない排管構造で既に節水トイレを設置してしまった場合は、どうでしょうか?
早めに頻繁に詰まったり逆流する恐れがあるので対策する必要があります。
- 節水トイレを標準トイレへ取り換える!
- 節水トイレに合った排管構造へ工事する!
- トイレが詰まらないように使い方に注意する!
節水トイレから標準トイレへ変更するか?排管構造を節水トイレに適するように工事するなどの高額の費用が発生します。
すぐに工事ができれば良いですが、すぐに工事できない場合は詰まりにくい使い方で対応しましょう。
トイレが詰まりにくい使い方については、のちほど詳しくご紹介します。
トイレ詰まり前に表れる警告サイン
節水トイレが詰まる時は、「急に詰まる」ことは少なく「前もって詰まる兆候」が表れることが多くあります。
詰まる兆候が分かれば詰まらないように対策できます!
警告サイン|悪臭が発生
便器の表面上はキレイに見えても、実は便器の奥→下水管の排水管の間に流れきれなかった汚物が蓄積している可能性があります。
便器には、臭いの逆流を抑える封水があり臭いを抑えることができますが、それでも悪臭がする場合は警告度合いが高いサインです。
見た目の便器はキレイでも悪臭がする場合は、近いうちに詰まる可能性がありますので専門業者へ相談してください!
警告サイン|全て流れない、流し残り(ペーパー等)が発生する
- トイレ使用後に水を流しても全て流れない
- トイレットペーパーなどが残ってしまう
このような症状が出てきた場合は要注意です。
もちろん、「汚物の量が多くて一度では流れきれない」ことはありますので特に少量の場合です。
水圧が足りていない可能性がありますので、節水トイレを設置できる環境か専門業者に確認してください。
警告サイン|水の勢いが弱い
水を流した時に「勢いが弱い」と感じたら近い将来トイレが詰まる可能性があります。
節水トイレは、トルネード状に水流を作ることで少量の水でも流れるように設計されていますが、水の勢いが弱いという事は水圧が弱く水流が作れていない可能性があります。
水の力を上手く利用して少量の水で流す節水トイレが、上手く水の力を利用できていないということですので比較的早めに詰まりの症状が出ますので、早めに専門業者へ連絡し対応しましょう。
節水トイレを詰まりにくくする方法
節水トイレは環境など色々な要素によって詰まることがありますが、使用方法に気を付けることで詰まりにくくできます。
すぐに出来る方法です。日頃の少しの気遣いで詰まりにくくできます!
トイレットペーパーを使いすぎない
多すぎるトイレットペーパーが詰まりの原因になっていることは少なくありません。
トイレットペーパーの量を減らすことは詰まり防止に直結し、高い効果を得られます。
トイレットペーパーを使い過ぎている人は意外と多くいます。念のためという気持ちでついつい使いすぎるようですが、意識して減らしましょう!
トイレットペーパーの節約もでき一石二鳥です!
他のモノ(汚物とトイレットペーパー以外)は流さない
汚物とトイレットペーパー以外は節水トイレに流してはいけません!
汚物とトイレットペーパー以外とは、例えば「トイレのお掃除シート」などが挙げられます。
お掃除シートは「そのままトイレへ流せる」と謳った商品もありますが、節水トイレでは流さないほうが良いと言えます。
お掃除シートはトイレに流せますが、トイレットペーパーと比べ水に溶ける時間が長くかかり詰まりの原因になります。
お掃除シートが原因で節水トイレが詰まってしまわないように、お掃除シートは面倒でもトイレには流さず別で処分するようにしましょう。
ラバーカップを常備する
色々気遣いを行っても節水トイレが詰まる可能性をゼロにはできません。
万が一、節水トイレが詰まった時のために救世主の「ラバーカップ」を常備することを強くオススメします。
さまざまなトイレに、利用可能で詰まり解消の効果が高いアイテムです!
節水トイレのメリット
節水トイレは住環境や使用方法によって詰まりやすくなりますが、適切な設置環境や使用方法であれば詰まることなく使用できます。
節水トイレは、高い節水性能を得られること以外にも得られるメリットがありますよ!
今回は、節水トイレのメリットを3つご紹介します。
節水トイレのメリット|年間12,000円の節約が可能
節水トイレは使用水量を削減することができ最大年間で12,000円の節約を行えます。
従来トイレは縦方向の水流で大量の水で汚物を一気に流していましたが、節水トイレは、水流を渦巻き状にすることで少量の水でも流れるように設計されています。
具体的に旧式トイレと最新トイレと最新節水トイレの使用水量を比べてみます。
タイプ | 小(1回当り) | 大(1回当り) | ||
---|---|---|---|---|
旧式タイプ (1980年~1990年) | 8ℓ | 2円 | 13ℓ | 3.25円 |
最新タイプ | 5ℓ | 1.25円 | 6ℓ | 1.5円 |
最新節水タイプ | 3.3ℓ | 0.83円 | 3.8ℓ | 0.95円 |
旧式タイプ(1980年代)と最新節水タイプを比べると、約71%使用水量を削減でき、5人世帯で試算すると12,053円/年間の節約が可能です。
節水トイレの節水性能は非常に高いですね!
節水トイレのメリット|トイレ掃除が楽になる!
以外に思うかもしれませんが、節水トイレは掃除が楽になります!
理由として、節水トイレは少量の水で汚物を流せるように便器表面が滑らかな素材が使用されているので、便器表面が汚れにくく掃除手間が軽減できます。
フチ無し便器でさらに、掃除が楽になります!
節水トイレのメリット|省スペース
節水トイレは、トイレタンクが無い『タンクレストイレ』を登場しておりトイレタンクが無くなる分トイレスペースが確保できるというメリットがあります。
省スペースになれば、トイレ空間をオシャレにできますよ!
トイレでオススメな節水法
節水トイレを設置できる住居環境なら非常に効率良く水道料金の節約ができますが、節水トイレを設置できない家庭も多いので、節水トイレ以外のトイレでオススメな節水法をご紹介します。
大/小レバーで流し分け
トイレで水を流す時は「大/小レバー」を使い分けをしましょう!
「水量レバーの使い分けなんて当たり前」と感じる人も多いと思いますが、周りには使い分けせずに流したり、小では流れないと考え大で流しているという話を聞いたりもします。
小で流せる場合は、小で流すように心掛けるだけで節水できます。
温水便座は使用しない
多くの家庭で温水便座を設置しているトイレは多いと思いますが、温水便座は常時使用しないことを強くオススメします!
温水便座は電気で便座を温める機能を有していますが、1日付けっぱなしにした場合の電気代は13円、1ヶ月では約400円になります。
便座の設定温度によってはさらに電気料金が高くなり、使い方を工夫すれば電気料金を抑えることもできますが、温水便座は常時コンセントを抜くことをオススメします。
使う時にコンセントを差し込み使用するスタイルでも大して不便は感じられません。
温水便座付けっぱなしの電気代は馬鹿にできません。コンセントを抜いておくことをオススメします!
水を二度流しをしない
意外と多いのが水の二度流しで、一回目は使用前に流し二回目は使用後に流すというパターンです。
二度流しの理由としては、キレイな状態で使用したい、音が気になるという2つがあります。
トイレの洗浄性能は飛躍的に向上しており、一度の洗浄でほぼキレイになりますので二度流す必要はないですよ!
また、音を気にする場合は音消し機器や音消しアプリを使用することをオススメします。
疑水音が流れますので気になりませんよ。
絶対にNGな節水法
絶対にやってはいけないNGな節水方法を一つ紹介します!
間違った情報を信じて試した結果、「トイレが壊れてしまい高額な修理費用がかかってしまった」のような失敗をしないためにも知っておいてください。
トイレタンクにモノ(ペットボトル等)を入れる
トイレタンクへペットボトル等を入れて流す水を少なくする節水法がありますが、絶対に行ってはいけない節水方法の一つです!
理由は、トイレタンクは陶器で作られておりタンク内に重いモノを入れると破損の原因となり、タンクが破損した場合タンクを取り換える費用が掛かってしまいます。
また、トイレタンク内は大小様々な部品がたくさん入っており、タンク内にモノを入れることで部品と干渉し、水が止まらない等故障の原因になります。
節約のためにしたことが、逆に破損して修理費用が発生するという最悪な結果とならないためにも間違った方法は行わないようにしてくださいね!
まとめ:節水トイレは適した住環境で正しく使用しましょう
節水トイレは住環境や間違った使用方法では詰まりやすく、対策が必要です。
- 使用水量が少ない
- 水圧が低い
- 排水管の構造に問題がある
節水トイレは必ず詰まるわけではなく、詰まりやすい場合には原因があります。
また、悪臭が発生・流しても全て流れない・水の勢いが弱いなどは詰まりを知らせる警告サインなので気づいたら早めに対処してください。
- トイレットペーパーは使いすぎない
- 汚物とトイレットペーパー以外は流さない
- ラバーカップを常備する
節水トイレの節水性能は非常に高く、適した住環境で正しく使えば節約効果を大きく得ることができます。
また水道光熱費の節約は家庭内の様々な場所で行うことで多くの節約効果を得られますが、一番オススメの場所は『お風呂』だと知っていますか?
お風呂は水道の使用量が多くため節約効果も高いのでお風呂でも節約を行ってみてはいかがでしょうか。お風呂の節約については詳しくまとめた記事を確認ください。