浴槽のなかにペットボトルを沈める節約術はとても有名ですが、疑問をもっている人もたくさんいます。
- 浴槽にペットボトルを沈める方法って効果あるの?
- ペットボトルはたくさん入れても大丈夫?
- ペットボトル以外のものを沈めてもいいの?
ペットボトルを沈める節約法は、昔からテレビなどでも紹介されてきましたが、今でも効果のある節約術なのでしょうか?
結論として、ペットボトルを浴槽のなかに沈めて、かさ増しさせる方法には節約効果があります。
しかし、ペットボトルを沈めて得られる節約効果よりも、労力やデメリットのほうが大きいと私は感じています…。
そこで、ペットボトル節約法の節約効果やメリット・デメリットを紹介した記事を作成しました。
- ペットボトル節約法のメリット・デメリットが分かる!
- ペットボトル節約法をおすすめしない理由が分かる!
- ペットボトル節約法よりも効果が大きい節約法が分かる!
効果の低い節約法によって、大事な時間や労力を消費したくない人は、さいごまで読んでください。
とーや
節約ブロガー|中京圏在住|5人家族の主|
- 家庭での節約について発信中!
- 太陽光+蓄電池を導入!
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私は「節約が好き」な節約人間ではなく、毎月同じ生活なら少しでも得なほうが良い!という考えからさまざまな節約法に関心をもってチャレンジしています。
結論:お風呂にペットボトルを沈めることはオススメじゃない!
結論として、お風呂にペットボトルを沈めることは節約効果がありますが、私は絶対におすすめしません。
おすすめしない理由として、得られる節約効果よりも、手間がかかりデメリットが大きいからです。
節約効果 | デメリット |
---|---|
水道代が年1,800円安くなる | お湯の温度が冷めやすい ペットボトルを清潔に保たなくてはいけない 入浴後にペットボトルを取り出さなくてはいけない |
掛けた労力やデメリットに比べて、年間で1,800円しか安くならないのは、費用対効果が低すぎると感じます。
効率的に節約できる方法を知りたい人は、できるだけお金を使わず生活するドケチ節約術を紹介した記事をご覧ください。
私が一人暮らしのときに、200万円以上貯めたノウハウをベースに紹介している内容なので、節約に興味がある人には参考になるはずです。
節約に取り組むなら、できるだけ苦労せずに大きな成果を得るようにしましょう。
お風呂は節約に向いている
家庭内で水道光熱費を節約するなら、お風呂がおすすめです。
ペットボトル節約法の節約効果を検証する前に、お風呂の節約効果について解説します。
お風呂が水道光熱費の節約に向いているのは、合理的な理由があります。
お風呂は水をたくさん使う場所
家庭内で使う水のうち、約40%はお風呂で利用しています。
1位:お風呂(40%)
2位:トイレ(21%)
3位:炊事(18%)
4位:洗濯(15%)
5位:洗面・その他(6%)
たくさんの水を使用するお風呂で節水に取り組むことで、高い節水効果を得ることができます。
水道料金は使えば使うだけ割高になる
水道料金は従量料金制で、使えば使うだけ料金単価(1m3あたり)が高くなります。
したがって、水を使う量が少ない家庭より、たくさん使う家庭のほうが水道単価は高くなります。
- 少量家庭(使用量30m3)
-
185.9円/m3
- 大量家庭(使用量50m3)
-
251.02円/m3
また、水道事業は市町村や広域公共団体が運営しており、人口や住居密度によって採算性が異なるので、水道料金も大きくちがいます。
水道料金が一番安い地域と高い地域の料金差は、なんと1ヶ月で約6,000円!
引用:ミズコム
水道事業の独立採算が難しい自治体が増えており、水道料金を値上がりする自治体が増えています。
水をたくさん使うお風呂で節約しよう!
効率的に節水するためには、水を多く使う場所で節約に取り組みましょう。
節水効果の比較【50m3/月】
50m3×40%×3割削減=6m3の節水(全体の12%)
50m3×5%×3割削減=0.75m3の節水(全体の1.5%)
使用量の大小によって、同じ割合で節水できても得られる効果が全然ちがいます。
水道光熱費を効率的に節約するなら、お風呂は最適な場所です。
ペットボトル節水法は節約効果がある!
高い節約効果が見込めるお風呂ですが、ペットボトルを沈める節約術の効果はどれくらいでしょうか。
- 実際にいくら節約できるのか?
- 沈めるものはペットボトル以外に無いのか?
- ペットボトルは何本使えばいいのか?
一つひとつ順番に説明していきます。
浴槽には200リットルのお湯が必要!
浴槽のサイズにもよりますが、浴槽いっぱいにお湯を張るには200リットルの水が必要です。
一般的な浴槽の容積は、110cm×60cm×45cm=297リットル
70%までお湯を張るとすると、297リットル×0.7=208リットル
水道単価を1リットルあたり0.25円と考えて、浴槽にお湯を張るために必要な水道料金を計算してみます。
1日あたり:200リットル×0.25円/リットル=50円
1ヶ月あたり:50円/日×30日=1,500円
1ヶ月(30日間)浴槽にお湯を張るために必要な水道代は、1,500円になります。
浴槽にペットボトルを沈めてかさ増しする!
浴槽内にペットボトルを沈める目的は、ペットボトルでかさ増しして浴槽の容積を埋めるためです。
ペットボトルでかさ増しさせて、必要なお湯の量(200リットル)を少なくします。
2リットル×10本=20リットル
浴槽の容積(200リットル)のうち、1割(20リットル)をペットボトルで埋めることができます。
ペットボトルを沈める節水効果は1割!ということになります。
浴槽に沈めるモノはペットボトルが最適!
- 浴槽に沈めるモノはペットボトルしかダメ?
- ペットボトル以外に沈めれるモノはある?
浴槽の容積を埋めれればペットボトル以外のものを沈めて大丈夫ですが、水に浮いてしまうと効果が無いため「水より重たい物体である」ことは最低条件です。
たとえば、ペットボトルの代わりに「本・雑誌」を浴槽に沈めると、紙が溶け最悪な事態になりますし、鉄素材の物体を沈めると、サビに悩まされます。ポリタンクや石などの声もありますが、適しません。
いろいろ検討した結果、浴槽に沈めるモノはペットボトルが最も適しているという結論になりました。
- 水に強い材質
- 衛生面で優れている
- 日用品(簡単に手に入る)
- 安い(タダ同然)
ペットボトルは水に強い材質
ペットボトルの素材【ポリエステル】は水に強い材料です。
そのため、水の中に沈めても劣化しにくいので、浴槽に沈めるモノとして適しています。
ペットボトルは衛生面で優れている
ペットボトルは、汚れを落としやすいため衛生面で優れています。
ペットボトルの形状によっては、「汚れが付着しやすい」・「落としにくい」ことがあるので、浴槽に沈めるペットボトルは凹凸が少ない形状を選びましょう。
また、ペットボトルを浴槽の底に沈めた時に円柱タイプだとコロコロ転がってしまうので四角いペットボトルがオススメです。
身近なモノなので簡単に用意できる
ペットボトルは身近にあふれているモノなので、簡単に調達できます。
もしも、汚れがひどくなったり破損した場合でも、代わりのペットボトルがすぐに手に入ります。
ペットボトルは安い(タダ同然)
ペットボトルは入手のしやすさに加えて、コストがほとんどかかりません。
どれだけ節約効果が高くても、高額な節水グッズや節水アイテムだと気軽にチェレンジできません。
ペットボトルと同じようなモノとして「ポリタンク」を使用する人もいるようですが、ポリタンクは1個当たり数百円で買う必要があります。
ポリタンクを買うくらいならペットボトルを使うほうがお得です。
沈めるペットボトルの本数は10本!
- 浴槽にペットボトルは何本入れるの?
- たくさん入れたほうが良いのでは?
単純な計算として、浴槽に沈めるペットボトルの本数が多くなれば、かさ増し分が増えるため、節水できる量が大きくなります。
しかし、ペットボトルが大量に沈んでいる浴槽に人が浸かる姿をイメージしてください。窮屈そうで心地良く入浴できないですよね。
体格や入浴姿勢によってちがいますが、お風呂に沈めるペットボトルは「10本くらい」が適正な本数です。
ペットボトル節水法は手間やデメリットが大きい
紹介したように、ペットボトルを浴槽に沈める方法には節約効果があります。
しかし、手間やデメリットが大きいため、私はペットボトル節水法をおすすめしません。
ここでは、私がペットボトル節水法がおすすめできないと判断した理由を紹介していきます。
理由を知れば納得してもらえるはずです。
ペットボトル節水法のメリット
ペットボトルを浴槽に沈める節水法には、メリットが2つあります。
- ペットボトル節水法の節約効果は150円/月
- ペットボトルは無料で手に入る(初期費用0円)
ペットボトル節水法の節約効果は150円/月
浴槽に、2リットルのペットボトルを10本沈めた場合、
2リットル×10本×0.25円×30日=150円
1ヶ月に節約できる水道代は150円/月で、1年間では1,800円節約できます。
ペットボトルは無料で手に入る
ペットボトル節水法は、初期費用0円で始めることができる節約術です。
ペットボトルは無料で手に入るので、気軽にチャレンジすることができます。
ペットボトル節水法のデメリット
ペットボトル節水法には節約効果があり、始めやすいというメリットがありますが、逆にデメリットもあります。
- ペットボトルが不衛生にならないように気遣う
- お湯の温度が冷める
デメリットも知ったうえで、自分に合う節約方法なのかを判断しましょう。
節約効果があっても、継続できなければ効果を得ることはできません。
ペットボトルが不衛生にならないように気遣わなくてはならない
入浴後は、ペットボトルが不衛生にならないように気遣う必要があります。
入浴後に浴槽内にペットボトルが残っていると、細菌が繁殖し不衛生になってしまいます。
ペットボトルは浴槽から取り出して、水分を拭き取り乾かなくてはいけません。
浴槽に沈んでいるペットボトルは10本あるので、毎日だと結構な時間や労力がかかってしまいます。
お湯の温度が冷める
ペットボトルの水は冷たいので、浴槽に沈めるとお湯の温度が下がってしまいます。
浴槽のお湯は40℃以上ですが、ペットボトル内の水は10~20℃です。
お湯が冷めない対策として、ペットボトルを太陽光に当てて水温を上げておく必要があります。
しかし、天候に左右されるため毎日できない可能性があるので完全解決とはいきません。
費用対効果を考えてペットボトル節水法はやめておけ!
ペットボトル節水法は、初期費用0円で取り組めますが、デメリットが大きい節約術です。
毎日頑張ったとして、年間で1,800円しか水道代が安くならないので、他の節約術を実践するほうが効率的です。
個人的には、水道光熱費以外の固定費を節約したほうが効果が大きいと考えています。
しかし、水道光熱費を安くしたいという人もたくさんいるので、私がおすすめするお風呂で出来る節約術を紹介していきます。
お風呂で節約!おすすめの節水法
お風呂で節約するなら、ペットボトル節水法以外の節約術がおすすめです。
お風呂は、水道代以外にガス代も削減できるため、大きな節約効果が見込めます。
ここでは、浴槽のお湯に関係する節約法を紹介しますが、お風呂で出来る節約術は他にもあります。さらに詳しく知りたい人は、関連記事をご覧ください。
子ども(家族)と一緒に浴槽に浸かる
浴槽の容積を埋める目的でペットボトルを沈めますが、子どもと一緒に入浴すればかさ増し効果が得られます。
お風呂に入る時間帯を合わせるだけで簡単に実践できますし、ペットボトル節水法のように入浴後の手間は必要ありません。
また、子ども(家族)とのコミュニケーションを取る時間にもなるので一石二鳥です。
お湯を減らして半身浴する
お風呂で半身浴すれば、節約できて健康も維持できます。
半身浴は、体をじっくりと体を温めることで質の良い発汗を促すことができ、血行が良くなり老廃物や毒素などの排出を促進できます。
節約の視点で見ると、必要なお湯の量が「半分~2/3程度」で入浴できるので、水道代とガス代が安くなります。
100リットル~66リットルも節水できるので、ペットボトル節水法よりも効果が高い節約術です。
夏場はシャワーだけの入浴にする
季節に合わせて入浴スタイルを変えることもオススメです。
夏場はシャワーのみで入浴する回数を多くして、寒い冬は浴槽に浸かる入浴をメインにする。
シャワーは、17分間お湯を出しっぱなしにすると200リットルの水を使用します。
世帯人数にもよりますが、手短にシャワーだけで入浴したほうがお得になります。
しかし、365日シャワーだけで入浴していると良くないことが起きるかもしれません。詳しくは関連記事をご覧ください。
お風呂の残り湯を有効に活用する
お風呂の残り湯は、捨てずに活用すれば水道代が節約できます。
- 洗濯の洗浄水に使う!
- トイレの洗浄水に使う!
- ガーデニングの水やりに使う!
- 洗車の水に使う!
お風呂の残り湯は、自宅のさまざまな場所や用途で活用できますが、洗濯に利用するときは注意してください。
洗濯で残り湯を使う場合は、「洗いの水」として利用してください。「すすぎの水」で使ってしまうと洗濯モノが臭くなってしまうかもしれません。
お風呂の残り湯で洗濯するときには注意することが他にもあります。詳しく知りたい人は関連記事をご覧ください。
まとめ:お風呂で節約したいならペットボトルはやめておこう!
この記事では、お風呂にペットボトルを沈める節約術について、デメリットや効果などを解説しました。
- ペットボトル節約法で得られる効果は年1,800円!
- 入浴後にペットボトルを取り出さなければいけない!
- 得られる節約効果に対して手間やデメリットが大きい!
- ペットボトル節約法はやめておこう!
お風呂は水をたくさん使う場所なので、他の方法で節約に取り組むことをおすすめします。
しかし、効率的に節約して支出を減らしたいなら、水道光熱費以外の固定費に目を向けてください。
たとえば、
- スマホ代やWi-Fi代などの通信費
- 家賃や住宅ローンなどの住居費
- 生命保険などの保険料
上記以外にも、節約効果の高い支出を優先して見直すことで、効率的に支出を減らすことができます。
効率的に節約できる方法を知りたい人は、できるだけお金を使わず生活するドケチ節約術を紹介した記事をご覧ください。
私が一人暮らしのときに、200万円以上貯めたノウハウをベースに紹介している内容なので、節約に興味がある人には参考になるはずです。
節約に取り組むなら、できるだけ苦労せずに大きな成果を得るようにしましょう。