【電気代の節約】アンペア変更の注意点をわかりやすく解説!賃貸では変更できない?

アンペア変更の落とし穴

「ブレーカーが頻繁に落ちる原因は?」
「アンペア変更で電気代が安くなるの?」
「最適なアンペア数っていくつ?」

生活するために電気は不可欠で、アンペアに気を遣っている人は多くいませんがアンペア数を工夫することで利便性が向上したり節約につながります!

しかし、「アンペアってよくわからない」・「理系じゃないから苦手」という人も多く、深入りしない人が多いのが実情です。

そんなアンペアに詳しくない人の向けに「アンペアと電気料金の関係」が分かる記事を作成しました。

この記事を読んで分かること
  • 電気料金とアンペア数の関係が分かる!
  • アンペア数を変更する時の注意点が分かる!
  • 最適なアンペア数が分かる!

「電気料金の節約を考えている」・「ブレーカーが頻繁に落ちる」という人にとっても有益な内容なので、さいごまでお付き合いください。

この記事を書いた人
まこと

節約ブロガー|中京圏在住|5人家族のアラフォー|
私は「節約が好き」な節約人間ではなく、毎月同じ生活なら少しでも得なほうが良い!という考えからさまざまな節約法に関心をもってチャレンジしています。
固定費を節約した結果、水道光熱費は全国平均よりも28.5%(年8万円以上)節約しています。他にも通信費や生命保険なども大きく削減してます。

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結論:アンペア変更の失敗は事前シミュレーションで回避できる!

アンペア数を変更すれば電気料金を節約できる可能性がありますが、ブレーカーが頻繁に落ちるなどトラブルを誘発する可能性もあります。

失敗せず電気料金を節約するためには事前シミュレーションを行えば回避できます!

まずはあなたに最適なアンペア数を知ることから始めましょう!

この記事の対象

電気料金がアンペア制のエリアが対象で、アンペア制じゃないエリアの方には関係が薄い内容です。アンペア制エリア(北海道、東北、東京、北陸、中部、九州電力)

アンペア制じゃないエリアの方は他の節約法を実践して下さい。
>>【年間3万円削減】効率よく電気料金を節約する6つの方法

アンペア数と電気料金の関係

電気料金は「アンペア(A)とキロワットアワー(kWh)」の2つの単位から計算します。

キロワットアワー(kWh)

一ヶ月に使用した電気量を表し、たくさん電気を使えば電気料金も高くなります。

アンペア(A)

家庭内に流れる電流数を表し、アンペア数が大きくなれば同時に使用できる電化製品が多くなります。

この記事はアンペアについて解説します。

電気料金は基本料金と従量料金で構成

電気料金の構成は、基本料金と従量料金に分けられます。

基本料金はアンペア数に応じて決まった金額を支払い、従量料金は電気使用量に応じて金額が変動します。

電気使用量は毎月変動するので従量料金部分が変動し基本料金は毎月固定の金額です!

他にも燃料費調整額と再エネ賦課金を合計して確定しますが今回の説明では割愛しますが、興味のある方は詳しく解説した記事を確認ください。
>>【高騰】燃料調整額は電力会社によって違う!電気代の推移を一覧表で分かりやすく!
>>【驚愕】再エネ賦課金いつまで値上げ?推移で分かる今後の単価!

アンペア数を気にするのはアンペア制エリアのみ

日本には10の大手電力会社がありますが、アンペア制のエリアと最低料金制のエリアに分かれます。

アンペア数が電気料金に関わるのは、アンペア制を採用しているエリアのみです。

基本料金(アンペア制)
  • 北海道電力
  • 東北電力
  • 東京電力
  • 北陸電力
  • 中部電力
  • 九州電力
最低料金制
  • 関西電力
  • 中国電力
  • 四国電力
  • 沖縄電力

最低料金制エリアはアンペア数は気にしなくて大丈夫です!

アンペア数が大きいほど基本料金は高い

アンペア数は10A~60Aに分かれて、アンペア数が大きいほど基本料金は高くなります。

アンペアごとの基本料金一覧表

東京電力
従量電灯B

10A 286円
15A 429円
20A 572円
30A 858円
40A 1,144円
50A 1,430円
60A 1,716円

現在の契約アンペア数を確認する方法

現在の契約アンペア数は簡単に確認できます。

  • 検針票を確認
  • 分電盤を確認

毎月の検針票に契約アンペア数が明記されていますが、最近は検針票を発行しない電力会社も多いですが、その場合はマイページ(Web上)から確認できます。

また、家庭内に設置してある分電盤を見れば契約アンペア数が分かります。

分電盤の設置場所は家庭によって異なりますが、洗面所や玄関・トイレの上部などの邪魔にならない場所に設置されています。

電力会社によってアンペア数ごとに色分けされています!

最適なアンペア数の決め方

最適なアンペア数は世帯人数や生活スタイルによって異なり、アンペア数が高すぎれば余分に電気代を支払うことになり、逆に低ければトラブルが発生してしまいます。

世帯人数や生活スタイルが変わればアンペア数も見直す必要がありますが、余分な電気代を支払い続けている人もいます。

定期的に適切なアンペア数に見直しましょう!

契約アンペア数を上回るとブレーカーが落ちる!

電化製品を使用すると電流を使用しますが、家庭内で使用できる電流数(アンペア数)はあらかじめ決まっています。

あらかじめ決まっているアンペア数が「契約アンペア数」で、契約アンペア数を上回って電化製品を使用することはできません。

仮に契約アンペア数を上回る電気を使用した場合は、アンペアブレーカーが落ち一時的に電気が使用できなくなります

アンペア数を上回る状態とは、電化製品を同時に使用している状態のことで同時に使用しなければトータルで上回っても大丈夫です。

例えば、エアコン(暖房)を使用し・炊飯器でご飯を炊き・テレビを見ている場合は、エアコン・炊飯器・テレビの合計アンペア数以上の契約アンペアが必要です。

世帯人数ごとの目安アンペア数

最適なアンペア数は同じ世帯人数でも生活スタイルによって変わります。

例えば、4人家族でも子どもが小さいうちは一つの部屋で過ごす時間が多いので同時に使用する電化製品は少ないですが、子どもが大きくなるとそれぞれの部屋で過ごす時間が増えるので同時使用の電化製品も多くなります。

とはいえ「ざっくりでも良いので目安を知りたい」という需要もあるので一般的な世帯人数ごとのアンペア数を紹介します!

【目安】世帯人数ごとのアンペア数
世帯人数 最適アンペア数(目安)
一人暮らし 20A
一人暮らし~二人暮らし 30A
三人世帯 40A
四人以上世帯、電気消費量が多い世帯 50A
五人以上世帯、オール電化住宅 60A

【STEP.1】同時使用する電化製品を洗い出す

最適なアンペア数をシミュレーションするためには同時に使用する電化製品を洗い出すことから始めます。

想定する時は冬の夕方~夜のピーク時をイメージしましょう!

一般的には「夏よりも冬」・「昼間よりも夕方~夜」のほうが電化製品を使用します。

夏よりも冬のほうが日照時間も短く、生活温度と外気温差も大きいため電気の使用が多くなります。

例えば、
エアコン(暖房)を使用しながら炊飯器でご飯を炊き、テレビを付けながらドライヤーしている場合(1部屋分の照明と冷蔵庫も稼働)

  • エアコン(暖房)
  • 炊飯器
  • 液晶テレビ
  • ドライヤー
  • 照明
  • 冷蔵庫

6つの電化製品を同時に使用していることになります。

【STEP.2】使用する電化製品のアンペア数を調べる

同時に使用する電化製品を洗い出したら、電化製品ごとの使用アンペア数を調べます。

[参考]主要電化製品のアンペア数
電化製品名 アンペア数
冷蔵庫(450L) 2.5A
エアコン(冷房) 6A
エアコン(暖房) 7A
液晶テレビ 2A
ファンヒーター 6A
照明 0.3A
電化製品名 アンペア数
炊飯器 13A
電子レンジ 6A
食器洗い乾燥機 14A
洗濯機(洗濯) 2A
洗濯機(乾燥) 13A
ドライヤー 13A

電化製品はメーカーや規格によって使用アンペア数が変わりますが細かく試算しなくても大丈夫です!

同時使用する電化製品の使用アンペア数を合計し、想定上の最大アンペア数を計算します。

使用電化製品名 使用アンペア数
エアコン(暖房) 6A
炊飯器 13A
液晶テレビ 2A
ドライヤー 13A
照明 0.3A
冷蔵庫 2.5A
【合計】 36.8A

今回の想定では、最大使用アンペア数は36.8Aなので契約するアンペア数は40A以上となります。

契約アンペア数がギリギリだと想定外の出来事でオーバーするで余裕を持つことをオススメします!

【補足】W(ワット)からアンペア数を計算

実際に、家庭にある電化製品のアンペア数を調べてみると簡単には調べきれないことに気付くと思います。

各電化製品の説明欄にアンペア数は表記されていません!

アンペア数は、電化製品の説明欄に表記されているワット数(W)を使用して求めることができます。

例えば、電子レンジ(500W)の使用アンペア数は
500W ÷ 100 = 5A

上記のように、ワット(W)を100(ボルト)で割れば使用アンペア数が分かります。

アンペア数を変更する方法

契約アンペア数を変更したい場合には流れに沿って行えば大丈夫です。

住居環境によってアンペア変更に時間がかかる場合があるので時間に余裕を持ちましょう。

電力会社に連絡し変更依頼する!

まずは、契約中の電力会社に「契約アンペア数を変更したい」旨の連絡を行います。

契約アンペアを変更に伴い家庭内に設置されている分電盤の取り換えを行うので工事日の調整を行います。

分電盤の取替工事は住居内で行うため立ち合いが必要になりますが、所要時間は一般的に30分程度で完了します。

アンペア変更の工事費は原則無料!

分電盤の取替工事費は原則無料ですが、配線工事などが必要な場合には別途工事費が発生する可能性もあります。

スマートメーターなら遠隔操作ですぐに変更!

スマートメーターの普及が進んでいますが、スマートメーターなら遠隔操作でアンペア数を変更できます。

分電盤の取替工事も不要なのでとても便利です!

アンペア変更の注意点

アンペア変更は電気代が節約できるなどおトクになりますが注意するべき点もあります。

知らずにアンペア変更すると後々後悔する可能性もあるため事前に知っておきましょう。

季節によって必要アンペア数は変わる!

必要なアンペア数は季節によって変動します。

春や秋の過ごしやすい季節は電化製品を使う頻度が少なくなりますが真夏や真冬は多くの電化製品を同時に使用します。

地域によって多少の違いはありますが、一般的には夏より冬のほうが電化製品の使用が増える傾向にあります。

例えば、夏を想定して必要アンペア数をシミュレーションしアンペア変更した結果、冬に入ると電化製品の使用が増え頻繁にアンペア数が落ちるという失敗が起こってしまいます。

必要アンペアのシミュレーションは冬を想定して行いましょう!

賃貸では変更できないこともある

基本的にアンペア変更は電気契約を結んでいる全世帯(持家・賃貸/戸建・マンション)で行えます

レアケースとして、小さいアパートなどで「大家さんの許可が下りない場合」などはアンペア変更できません。

また寮スタイルで各部屋ごとに電気メーターが設置されていない場合も難しくなります。

変更後は1年間再変更できない!

アンペア変更は短期間でコロコロ変更することができません。

多くの電力会社では一度変更したら1年間は変更できないようにしています。

「やっぱり元のアンペア数に戻したい」など気軽に受け付けてくれないので注意してください!

まとめ:アンペア変更は事前にシミュレーションしよう!

アンペア数の変更で電気料金が節約できる可能性もありますが、小さくしすぎると頻繁にブレーカーが落ちるなど生活に支障が出てしまいます。

しかし、事前にしっかりとシミュレーションすれば失敗を回避できます!

アンペア数を見直して電気代を節約することは効果的な方法ですが、節約は色々な方法を組み合わせることで大きな節約効果が得られます!節約を成功させるポイントを知っていますか?

節約を成功させる3つのポイントを意識するだけで効果的に節約できますよ!

節約を成功させる3つのポイント
  • 無理なく継続できる節約法を行う!
  • 節約効果が大きな場所や用途で行う!
  • 無意識でも節約できるやり方を行う!

大きな節約効果があっても、続けることが困難な節約法はオススメできません
例えば、日々節約意識を働かせる必要がある方法はストレスが溜まり長続きしません。
「使用頻度が高い場所=節約効果が大きい場所」大きく効果を得られる場所で節約するべきです。

また、節約を考えるなら絶対に固定費を狙うべきです。

固定費を節約できれば、毎月効果が持続しトータルで大きな金額を得られます!

  節約法 総合評点 節約効果 継続難易度 初期費用 場所・用途
1位 住宅ローンを見直す 5.0 0円 住居費
2位 プロパンガス会社を見直す 5.0 0円 ガス料金
3位 電力会社を見直す 4.6 0円 電気料金
4位 都市ガス会社を見直す 4.6 0円 ガス料金
5位 節水シャワーヘッドを使う 4.5 3,0000円 お風呂,水道料金,ガス料金
6位 湯船に浸からずシャワー入浴 3.6 0円 お風呂

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