42円でいつまで売電できる?卒FIT後に太陽光発電で失敗しない方法

いつまで42円で売電できる?自家消費は蓄電池が必須
  • 42円で売電できるのはいつまで?
  • 42円での買い取りが終了するといくらになる?
  • 太陽光で発電した電気は、売電し続けたほうが良い?

2009年よりスタートした固定価格買取制度(FIT制度)は10年で終了します。

制度開始当初(2011年度~2012年度)に太陽光発電を始めた人は、42円/kWhという高い価格で売電できていました。

しかし、10年後の2021年度からは大きく下がった価格で売電することになります

10年経過後の売電価格は7円~9円/kWhで、約8割も安くなります。

高い売電価格の期間が終了する人は、

  • 価格が安くなっても、このまま売電を続けたほうが良いのか?
  • どこか高く買い取ってくれるところは無いのか?

など、できるだけ損しない方法を探しています。

そこで今回、卒FITによって売電価格が大きく下がってしまう人のために、太陽光で発電した電気のお得な使い道を解説した記事を作成しました。

この記事を読んで分かること
  • 固定価格買取期間(10年)が終了した後の売電価格が分かる!
  • 太陽光で発電した電気の一番お得な売り先が分かる!
  • 損せずに発電した電気を活用する方法が分かる!

「もうすぐ10年経過してしまう…」・「卒FIT後はどうしよう…」このような人には役立つ内容なので、さいごまでご覧ください。

結論として、10年経過した卒FIT後の売電価格は、7円~9円/kWhという安い価格になってしまうので、いままで通り売電し続けると、大きく損をしてしまいます

卒FITをむかえた人へのおすすめは、発電した電気を自家消費へ切り替えることです!

この記事では、

  1. 売電価格が42円から7円に急落すること
  2. 発電した電気を自家消費したほうが良い理由
  3. 自家消費するために必要なこと

この流れで、できるだけ分かりやすく解説していきます。

この記事を書いた人

とーや

節約ブロガー | 太陽光で生活中 | 中京圏在住

  • 2023年5月に太陽光発電と蓄電池を導入!
  • 相場よりも50万円以上安く購入できた!
  • 太陽光発電の収支は黒字!
  • 電気代は月あたり2千円~3千円!

太陽光ライフを発信中!収支がプラスの理由も紹介しています。

実際の発電量や電気代などは詳細記事をご覧ください。

目次

10年経過後は売電価格は42円→7円へ急落!

2009年にスタートした固定価格買取制度は、太陽光で発電した電気を、10年間固定価格で電力会社が買い取ってくれる制度です。

10年の固定価格買取期間が終了した後は、電力会社と個別に契約すれば今まで通り余剰電気を買い取ってくれますが、売電価格は大きく下がってしまいます

とーや

今まで高値で売電していた人にとっては、大きな痛手です!

10年間は42円で売電できていた

2011年度・2012年度に太陽光発電を導入した人は42円/kWhで10年間売電できていました。

2012年度に太陽光発電をスタートした人は、遅くとも2022年度末(2023年3月)までに10年経過するため、42円/kWhで売電できる人がいなくなります

仮に、月に500kWh売電していた場合、21,000円(500kWh×42円/kWh)の収入になります。

とーや

42円で売電していた人は、(太陽光発電の)導入費用の元は取っているでしょう!

約61万件が42円で売電していた

資源エネルギー庁によると、2011年・2012年に太陽光発電を導入した人は合わせて61万件もいます。

遅くても2023年3月には、61万件が42円/kWhで売電できなくなってしまいます。

ちなみに、FIT制度がスタートした2009年から2012年に太陽光発電を導入して、2022年末までに卒FITする人の累計は約134万件になります。

卒FIT件数(単年)卒FIT件数(累計)
2019年53万件53万件
2020年20万件73万件
2021年27万件100万件
2022年34万件134万件
2023年31万件165万件
参考:資源エネルギー庁

今後も多くの人が、高い価格で売電できる期間が終了してしまうため、どうするべきか?検討し始めている人が増えています。

現在の売電価格は7円~9円

導入から10年経過した後は、電力会社と個別に契約すれば売電を続けられますが、売電価格は大きく下がります

地域/電力会社名買取価格(円/kWh)
北海道電力8円
東北電力9円
東京電力8.5円
中部電力8円
北陸電力8円
関西電力8円
中国電力7.15円
四国電力7円
九州電力7円
沖縄電力7.7円
2023年度の買取価格

上表は、大手電力会社の買取価格ですが、7円~9円/kWhのとても安い買取価格です。

大手電力会社以外の新電力会社へ売電することもできますが、そこまで買取価格に差はありません。※10円/kWh程度

今までは42円で売電できていましたが、8割下がった価格でしか買い取ってもらえなくなります。

仮に、500kWh売電していた場合、3,500円(500kWh×7円/kWh)です。外食が1度できるくらいにしかなりません…。

とーや

買取価格が大きく下がるため、同じように売電しないほうが良いと考える人がほとんどです!

卒FITしたら自家消費に切り替える!

10年経過し固定価格買取期間が終了した後は、そのまま売電し続けるより、自家消費に切り替えたほうが圧倒的にお得です!

逆に、今のまま電力会社へ売電し続けてしまうと、売電収入が8割減になってしまい、旨みが全く無くなってしまいます。

実際に、卒FITをむかえた人の多くは、自家消費にシフトして、それでも余った分を売電しています。

売電価格よりも買電価格のほうが高い!

自家消費をおすすめする一番の理由は、売電価格より買電価格のほうが高いことです。

買電価格は、電力会社や料金プランによって異なるが、

(例)東京電力のスタンダードプランの場合、30円/kWhで電気を買うことになります。

一方、売電価格が8円/kWhだとすると、電力会社に電気を8円で売電し、30円で電気を買うということです。

売電と買電で、22円の金額差があるため、売れば売るだけ赤字が積み重なっていきます

日が沈んだ夕方~夜間~早朝は、電力会社から電気を買わなくてはいけないため、どれだけ昼間に発電→売電しても財布からお金が出続けていきます。

とーや

売れば売るだけ赤字になるのであれば、売らない方法が良いと思いませんか。

電気料金プラス、再エネ賦課金と消費税を支払っている!

電気を買うときには30円/kWh以外に、余分に支払う金額があることをご存じでしょうか?

30円/kWhの電気料金以外に、「再エネ賦課金」と「消費税」をプラスで支払っています。

再エネ賦課金は、2023年度は1.4円/kWhで、今後10年間は値上がりが予想されています。

消費税は、30円と1.4円の10%と考えると、3.14円/kWhになります。

発電した電気を家庭内で使えば買電量が減る!

太陽光で発電した電気を家庭内で使えば、その分買電量が減り、損しなくなります。※自家消費

たとえば、月300kWhの電気を使用している家庭の場合、

家庭で消費する電気300kWhを、太陽光で発電した電気をそのまま使うことができれば、電力会社から買電する量をゼロにできます。

上記のように、太陽光で発電した電気を家庭内で使うことで、買電量を減らすことが可能です。

現実的には、家庭で使用する全ての電気を太陽光で賄うことは不可能です。しかし、5%~10%の買電量に抑えることができます。※300kWh→15kWh~30kWh

自家消費したときの金銭的なシミュレーション

太陽光で発電した電気を、家庭内で使った場合をシミュレーションしてみましょう。

太陽光発電で500kWh/月、
家庭内の電気使用量が300kWh/月の場合、

300kWhを自家消費

300kWh×30円/kWh=9,000円(支払うはずの電気代)

200kWhは売電

200kWh×8円=1,600円(売電収入)

売電収入+支払うはずの電気代を合わせて、10,600円(9,000円+1,600円)もお得になります。

実際には、少量の買電は発生するのでシミュレーションのようにキレイな結果にはなりませんが、極端にちがう結果にはなりません。

とーや

卒FIT後は、発電した電気を自家消費に回したほうが圧倒的にお得です!

自家消費するために蓄電池を導入しよう!

太陽光で発電した電気を自家消費するためには、蓄電池の導入が不可欠です!

太陽光発電システムだけでは、1日を通してバランスよく電気を使用できません。

しかし、蓄電池を併用すれば、太陽が沈んだ時間帯でも昼間に発電した電気を利用できるようになります

固定価格買取期間が終了した人は、蓄電池を追加で導入することで「太陽光発電+蓄電池」という最強の組み合わせを作り出すことができます!

とーや

ちなみに私は、高騰する電気代への対策として「太陽光発電+蓄電池」を導入しました。

蓄電池が無ければ自家消費率は上がらない

太陽光で発電した電気の自家消費率を高めるためには、太陽光発電システムだけでは不十分です。

太陽光発電システムは発電機能に限定されているため、発電したタイミングであれば、そのまま家庭内で使用できます。

しかし、日中は、たくさんの電気を発電してくれますが、発電したタイミングで全てを使い切ることはできず、電気が余ってしまいます。

太陽光発電システムでは、余った電気を蓄えることができないので、余剰電気として売電されてしまいます

一方、陽が沈んでいる時間帯は発電できないため、電気を使う場合は、電力会社からの電気を買わなければなりません

ほとんどの家庭では、夕方や夜間のほうが、多くの電気を使用するため、電力会社からの買電量も多くなります。

太陽光発電システムだけは、家庭で使用する電気を賄うことができず、自家消費率が低くなってしまいます。

蓄電池があれば昼間の余った電気を蓄えられる!

太陽光発電にプラス蓄電池があれば、昼間の余った電気を蓄えることができ、自家消費率を上げることができます。

蓄電池には、使いきれず余った電気を蓄えることができ、陽がない時間帯でも蓄電池から電気を出力することで買電せずに電気が使えます。

使いきれず余った電気を、蓄電池に蓄えることができれば、1日を通して太陽光で発電した電気を使用できるようになります

とーや

蓄電池のおかげで、売電価格よりも高い価格で電気を買わずにすみ、自家消費にまわすことができます。

夜間・早朝は蓄えた電気を使えば買電しなくていい

陽が沈んで発電できない時間帯は、蓄電池に蓄えた電気を使うことで、電力会社からの買電量を減らすことができます。

蓄電池があれば、電気の使用量が増える夕方や夜間でも、昼間に発電した電気で賄えます。

太陽光で発電した電気を蓄電池に蓄え、夜間・早朝の消費にシフトすることで、電力会社からの買電量を減らせ、支払うはずの電気料金を削減することができます。

とーや

卒FIT後は、蓄電池を導入して自家消費する道が最善の道です!

失敗しない蓄電池選びの注意ポイント!

「蓄電池ならどれも同じ…」と思っていませんか?そんな考えでは失敗してしまうかもしれません!

卒FIT後に「得することができるか?」は、どんな蓄電池を導入するか?にかかっています

  • 相場よりも導入費用が高かった…
  • 蓄電容量が小さ過ぎた…

蓄電池選びで後悔しないために注意すべきポイントを解説します。

蓄電池選びの注意ポイント
  • 販売施工会社によって価格が大きくちがう!
  • 信頼できる施工会社を選ぶ!
  • 専門家に相談しよう!

結論として、蓄電池選びで失敗しないためには、複数の販売施工会社を比較することが大切です。

業者によって価格が大きくちがう

蓄電池の導入費用は、販売施工会社によって大きくちがうことをご存じでしょうか?

私の経験では、最大で4割、金額にして50万円以上の金額差がありました。

金額差が大きい理由として、数年前から卒FITをむかえる人が増え、蓄電池業界は潤っているため、さまざまな販売施工会社が参入しています。

蓄電池の販売施工会社のなかには、悪質な業者もいるので注意が必要です。

対策として、複数の販売施工会社より見積りを取ったり、比較してください

とーや

複数業者を比較するだけで、失敗する可能性を大きく下げられます!

信頼できる施工会社を選ぶ!

蓄電池の導入は、信頼できる販売施工会社に依頼してください。

蓄電池業界は、数年前から好景気です。その結果、さまざまな会社が参入し、適切に施工できない会社も存在しています。

  • いい加減に配線をされた…
  • 基礎がしっかりしていなくて蓄電池本体がグラつく…

蓄電池は10年以上使用する機器なので、いい加減な工事では後々トラブルが発生するかもしれません

悪い業者に騙されないための対策として、複数の販売施工会社と詳しく話をしてください

施工会社を比べることで、信頼できる会社か?判断できるはずです。

  • 客観的に信頼できる実績があるか?(営業年数や施工件数)
  • 長期の工事保証が付いているか?
  • 良いことばかり言わないか?根拠を示してくれるか?
とーや

私は、担当してくれた営業マンのことが「信頼できる!」と感じたので、契約を決めました!

専門家に相談しよう!

蓄電池選びは、手間や労力、そして悪質な業者に騙されるリスクを考えて、専門家を頼ることがおすすめです。

自分ひとりで、さまざまな工事業者へ見積りを依頼するのは、とても大変で面倒です。

そもそも、見積り依頼する工事業者を無作為に選定してしまうことが危険です。

例えば、販売施工会社を紹介してくれるサイトを利用すれば、悪質な工事業者を排除でき、簡単に複数の業者を比較できます。

太陽光発電の業者や外壁塗装の業者など、施工会社を紹介してくれる一括見積りサイトというものがありますが、蓄電池も同じような一括見積りサイトがいくつか存在しています。

一括見積りサイトを利用することで、

  • 悪質な業者を排除できる!
  • 簡単に複数の販売施工会社を比較できる!

さまざまなメリットが得られます。

仮に、紹介された業者が気に入らなければ簡単に断ることもできます

蓄電池の導入で後悔したくない人は、一括見積りサイトを利用してみてはいかがでしょうか?

蓄電池の販売施工会社を一括で比較できるサイトはいくつかありますが、特におすすめの2つを紹介します。

どちらも、登録している販売施工会社は、厳選な審査をクリアした優良な企業だけです。

これらサイトを利用することで、蓄電池選びで後悔してしまうリスクを減らすことができます。

おすすめ!蓄電池の一括見積りサイト

スクロールできます
グリエネ蓄電池タイナビ蓄電池
対応エリア全国全国
見積り依頼無料
最短30秒
無料
最短60秒
登録企業数全国450社全国219社
紹介できる企業数最大5社最大5社
紹介企業の特徴独自の審査基準をクリアした優良企業だけ紹介厳選な審査をクリアした実績豊富な優良企業のみ
公式サイトはこちら公式サイトはこちら

まとめ:卒FIT後は売電せずに自家消費へシフトしよう!

この記事では、固定価格買取制度が終了した11年目以降の売電価格と、卒FIT後に得する方法を詳しく解説しました。

この記事のまとめ
  • 11年目以降の売電価格は、7円~9円に激減!
  • 売電価格より買電価格が高いため、売電するほど損してしまう!
  • 売電価格が激減する卒FIT後は、自家消費したほうがお得!
  • 自家消費するためには、蓄電池が不可欠!
  • 蓄電池は業者によって導入費用が大きくちがうため、複数の業者を比較しよう!

卒FITをむかえる人の多くは、蓄電池を導入して、売電→自家消費へシフトしています。

しかし、導入する蓄電池選びで後悔している人も少なくありません…

後悔してしまった原因は、一つの業者に言われるまま蓄電池を選んでしまったことです。

蓄電池選びで後悔しないためには、複数の販売施工会社を比較することが重要ですが、手間や時間がかかり大変です。

後悔せずに蓄電池を導入したい、けど大変なことは避けたい…、このような人は、蓄電池の一括見積りサイトを利用しましょう

蓄電池の一括見積りサイトのメリット
  • 簡単に複数の会社を比較できる!
  • 優良会社のみ紹介してもらえる!
  • 無料ですぐに利用できる!

蓄電池の一括見積りサイトを利用すれば、

  • 相場よりも安く蓄電池を導入できる!
  • 手間や時間を掛けずに優良な販売施工会社が見つかる!

利用するには、公式サイトから見積り依頼をするだけです。

とーや

たった30秒の手間を惜しんで、数十万円の損をしてしまうかもしれません…。損しないために、早めに見積りを依頼しましょう。

蓄電池の相談はグリエネがおすすめ!

グリエネは、厳しい審査をクリアした優良会社しか登録できないため、利用するだけで悪質な業者を排除でき、満足のいく価格で蓄電池を導入できます。

利用者の満足度が高いサービスなので、後悔したくない人におすすめです。

\ 最短30秒で最安値が分かる! /

厳しい審査を通過した優良な販売施工会社のみ紹介!

目次