エアコン「1日中つけっぱなし論」は崩壊?冷房と暖房の電気代は大きく違う!

エアコンつけっぱなし

「エアコンはつけっぱなしがおトク?」
「電気代を節約する使い方を教えて!」
「エアコンの電気代っていくら?」

夏や冬のエアコンを使う季節になると電気代が心配になります。

ちまたでは「エアコンはつけっぱなしが良い!」・「こまめに切るほうが良い!」と言われますが本当はどうでしょうか?

エアコンは環境や使い方によって電気代が大きく変わるので、一番おトクに使える方法を解説する記事を作成しました。

この記事を読んで分かること
  • エアコンつけっぱなしがトクな条件や環境が分かる!
  • 冷房・暖房それぞれの電気代が分かる!
  • エアコンをおトクに使う方法が分かる!

「エアコンをおトクに使いたい」・「夏や冬は電気代が気になる」という人は役に立つ内容なので、さいごまでお付き合いください。

この記事を書いた人

とーや

節約ブロガー|中京圏在住|5人家族の主|

  • 家庭での節約について発信中!
  • 太陽光+蓄電池を導入!
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私は「節約が好き」な節約人間ではなく、毎月同じ生活なら少しでも得なほうが良い!という考えからさまざまな節約法に関心をもってチャレンジしています。

目次

結論:エアコン「1日中つけっぱなし論」は条件と環境による

エアコンは「1日中つけっぱなしがおトク!」という説は条件によって正しくなり、違う条件では正しくなくなります!

条件とは、「1日のエアコンのON/OFF回数」・「冷房運転/暖房運転」・「日当たりや断熱性能などの住居環境」の大きく3つです。

条件の組み合わせによっておトクにもなり、逆に、損にもなります。

とーや

あなたの条件などがおトクになるなら1日中つけっぱなしをオススメします!

電気代は冷房より暖房が高い!

エアコンの電気代は、冷房より暖房のほうが高い傾向にあります。

理由として、設定温度と外気温の温度差に関係があり、温度差が大きい方が消費する電気量は大きくなります。

冷房の場合

外気温(35度)-設定温度(28度)=温度差(7度)

暖房の場合

外気温(0度)-設定温度(20度)=温度差(20度)

エアコンの電気代を理解するためには温度差の前提を押さえておきましょう。

エアコンは強風か微風かで電気代が大きく変わる!

エアコンは、環境によって電気代が大きく異なります。

例えば、夏場に帰宅しエアコンを付けると「ゴォー」と強風が出て時間が経つと静かな微風に変わります。

強風時は室内温度と設定温度の温度差が大きいため、急速に冷やそうとエアコンが頑張り電気消費量が大きくなり、室内温度と設定温度が近づくことで微風運転に切り替わり電気消費量が小さくなります。

とーや

エアコン起動時の電気消費量は大きく、温度差がなくなれば電気消費量は小さくなります。

冷房運転の電気代

冷房運転時で強風時と微風時の電気料金を計算します。

【消費電力】ダイキン「うるさらX」

【冷房】最小定格最大
6畳用エアコン115W440W960W
12畳用エアコン100W720W1,030W

エアコン使用の電気代(@26円/kWh)

【6畳用エアコン】消費電力1時間当たりの電気代
強風時(35度→28度)960W24.96円
微風時(28度を保つ)115W2.99円

微風時(2.99円)よりも強風時(24.96円)の電気代が10倍以上高いことが分かります!

【シミュレーション】冷房つけっぱなしの電気代

冷房を「1日中つけっぱなしの電気代」と「こまめに切った場合の電気代」をシミュレーションしてみます。※こまめに切る間隔や連続運転時間によって結果は違います。

1日中つけっぱなし

【6畳用エアコン】1時間当たりの電気代時間電気代
強風時(35度→28度)24.96円30分12.48円
微風時(28度を保つ)2.99円23時間30分70.27円
エアコン停止0円
1日合計82.75円

朝2時間・夜5時間運転

【6畳用エアコン】1時間当たりの電気代時間電気代
強風時(35度→28度)24.96円30分+30分24.96円
微風時(28度を保つ)2.99円2時間+5時間20.93円
エアコン停止0円16時間
1日合計45.89円

1日中つけっぱなしと朝2時間・夜5時間運転の比較は、1日中つけっぱなしの電気代が高くなりました。

もちろんエアコンを停止する回数によるので、他の条件でもシミュレーションしました。

朝2時間・昼2時間・夜5時間運転

64.35円=24.96円×1.5h+2.99円×9h

朝2時間・昼2時間・夕方2時間・夜5時間運転

82.81円=24.96円×2h+2.99円×11h

とーや

私の試算では1日に4回以上ON/OFFを繰り返すなら1日中つけっぱなしがおトクとなりました!

暖房運転の電気代

【消費電力】ダイキン「うるさらX」

【暖房】最小定格最大
6畳用エアコン110W500W1,880W
12畳用エアコン100W820W2,000W

エアコン使用の電気代(@26円/kWh)

【6畳用エアコン】消費電力1時間当たりの電気代
強風時(0度→20度)1,880W48.88円
微風時(20度を保つ)110W2.86円

微風時(2.86円)よりも強風時(48.88円)の電気代が17倍以上高いことが分かります!

とーや

冷房よりも暖房のほうが電気代が高く差が大きくなります!

【シミュレーション】暖房つけっぱなしの電気代

暖房を「1日中つけっぱなしの電気代」と「こまめに切った場合の電気代」をシミュレーションしてみます。※こまめに切る間隔や連続運転時間によって結果は違います。

1日中つけっぱなし

【6畳用エアコン】1時間当たりの電気代時間電気代
強風時(0度→20度)48.88円1時間48.88円
微風時(20度を保つ)2.86円23時間65.78円
エアコン停止0円
1日合計114.66円

朝2時間・夜5時間運転

【6畳用エアコン】1時間当たりの電気代時間電気代
強風時(0度→20度)48.88円1時間+1時間97.76円
微風時(20度を保つ)2.86円2時間+5時間20.02円
エアコン停止0円15時間
1日合計117.78円

冷房時とは異なり、1日中つけっぱなしの電気代が微妙に安くなりました。

とーや

私の試算では暖房時は1日に2回以上ON/OFFを繰り返すなら1日中つけっぱなしがおトクとなりました!

「エアコンつけっぱなし論」は環境による

今回のシミュレーションでは、暖房のほうが1日中付けっぱなしでおトクになりやすい結果になりました!

しかし、つけっぱなしがおトクになるのは外部環境に大きく影響を受けることを忘れないでください。

例えば、夏の日当たりが非常に良く断熱性能が低い住居であれば微風運転を維持することが困難になり、エアコン運転中は強風運転に近いパワーで運転することもあります。

とーや

強風運転時間が長ければコストが高くなり「エアコンつけっぱなし論」は崩壊します。

【節電】エアコンの電気代を安くする方法

エアコンは電気代がかかる電化製品の一つですが、使い方しだいで電気料金を安くできます!

とーや

節電を意識した使い方をすれば10~20%の電気代が削減できます!

紹介する方法は、組合せて行える方法ばかりで効果も得やすい方法です。できる方法から取り組んでください。

エアコンの設定温度を見直す!

エアコンは、設定温度が1度違うと約10%電気代が変わります!

ワンシーズンで考えると数千円も安くできるので設定温度には気を配りましょう。

とーや

暖房時には着込んで設定温度を低くすることもオススメです!

冷房よりも除湿(弱冷房除湿)がオススメ!

エアコンには、冷房と除湿がありますが同じ設定温度なら除湿(弱冷房除湿)のほうが電気代が安くなります!

大きな金額差はありませんが、冷房よりも除湿のほうがカラダにも良いと言われますので積極的に除湿を利用しましょう。

カーテン・ブライドで窓の断熱性を向上!

エアコンは外気温や室温が高いと電気代が高くなります。

断熱性能が高い住居は外部の熱が室内に伝わりにくくエアコンの負荷を下げるので電気料金も安くなります!

外気温は窓から伝わるのでカーテンやブラインドを利用し窓の断熱を向上させましょう!

とーや

窓の外に緑のカーテンやすだれを設置すれば一定の効果がありますよ!

扇風機やサーキュレータを併用し効率アップ!

冷たい空気は下に溜まり、温かい空気は上に溜まる性質があるので扇風機やサーキュレータを使用して循環させましょう!

循環させることで部屋全体が冷えやすく(温まりやすく)なるのでエアコンの運転効率がアップします!

とーや

扇風機とサーキュレータはどちらを使用しても効果は同じです!

エアコン運転時はレンジフードや換気扇は使用し過ぎない

レンジフードや換気扇を使用すると、せっかくエアコンで冷やした(温めた)空気が室外に逃げるため使い過ぎは注意しましょう!

生活上の必要最低限の換気で大丈夫です!

最新のエアコンに買い替えよう!

エアコンの省エネ性能は高くなっており、10年前のエアコンでは約10%省エネ、15年前のエアコンになると約30%省エネ性能がアップしています。※20年前のエアコン40%以上省エネです。

古いエアコンを使用中なら機会をみて最新のエアコンへの買い替えをオススメします!

エアコンフィルターを掃除しよう!

エアコンが汚れていると運転効率を下がり負荷がかかるため電気料金が高くなります。

フィルターなどは定期的にキレイにし運転効率が下がらないように注意しましょう!

室外機は直射日光を避け周りにモノを置かない

室外機が直射日光などで熱くなると熱効率が悪くなるので、なるべく直射日光を避けるようにしましょう!

また、エアコン室外機の通風口の前にモノを置いたり、室外機本体が壁と密接している場合も熱効率が下がります。

室外機の通風口の前ににはモノを置かず、室外機本体は建物の壁から10cm程度は離すようにしましょう!

まとめ:エアコンのつけっぱなしは条件・環境に注意しよう!

エアコンのつけっぱなしは、おトクなケースもあれば損なケースもあります。

損得の分岐点は「1日のエアコンのON/OFF回数」・「冷房運転/暖房運転」・「日当たりや断熱性能などの住居環境」の3つの条件・環境です。

あなたの条件や環境がおトクなら1日中つけっぱなしにチャレンジしましょう。

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